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坂場 成昭; 中澤 利雄; 川崎 幸三; 浦上 正雄*; 最首 貞典*
JAERI-Tech 2003-041, 106 Pages, 2003/03
高温ヘリウム漏えい箇所特定システムの開発の第2段階として、光ファイバ温度センサのHTTRへの適応性を検討した。光ファイバ温度センサは、漏えいしたヘリウムガスによる光ファイバの温度変化により漏えいの有無を検出する。本検討では、光ファイバ単体での検出方式に加えて、HTTRの高温機器用に保温材と一体となった検出方式の検討を行った。試験の結果、設定した目標時間2時間に対して、漏えい量が5.0~20.0cm/sでは、60分以内に漏えいを検知し、特に20.0cm/sの漏えいでは、より早い漏えい検知が可能であった。
木内 伸幸; 泉 幸男; 池沢 芳夫
保健物理, 26, p.31 - 38, 1991/00
マスクマンテスト法の実際の作業現場への適用に関する問題点として、マスク内エアロゾル濃度のサンプリング方法、測定濃度の補正について検討した。(1)サンプリング用器具として、片路開閉型のマイクロカプラーを採用し、全面マスクに取り付けた。(2)試験エアロゾル(NaClエアロゾル)のマスク面体内部の濃度分布を実測することにより、サンプリング位置を呼吸域であるノーズカップ内から決定した。定量評価の可能性は、もれ位置が、サンプリング位置と同じ側の場合、約85%以上、反対側の場合、約30%以上である。(3)エアロゾル使用に伴い、粒子成長による沈着が予想され、検出器による測定濃度には、補正を必要とする。本実験では、補正係数は、1.5であった。
鈴木 光弘; 田坂 完二; 斯波 正誼
JAERI-M 9834, 42 Pages, 1981/12
ROSA-III装置は、BWRの冷却材喪失事故を模擬した実験を行う装置である。この装置の特性の一つである熱損失について試験を行い結果をまとめた。熱損失量は、ROSA-IIIにおける小破断実験のように現象の推移がゆるやかで炉心の発熱量と同等になる条件下で重要な意味を持つものであり、特に小破断実験の解析において大切である。ROSA-III装置においては、循環ポンプからの熱入力および蒸気ラインでの蒸気漏洩の効果を評価して、装置外表面からの熱損失量が、流体温度と外気温度の差により次式で与えられることを確認した。Q=0.56T(KW)但し、Qは、熱損失速度、Tは、温度差(C)である。なお、この試験の場合、蒸気漏洩量は、重量で31kg/hour、エネルギ量で10KW(系圧力7.24MPaの飽和条件下)であった。
村田 幹生; 池沢 芳夫; 吉田 芳和
保健物理, 13(4), p.301 - 305, 1978/00
防護マスクを着用したとき、はたして漏洩率(あるいは防護効率)がどの程度であるのかを迅速に定量評価することは安全管理上重要である。本報告は、着者らが、マクス着用時における全もれ率を評価するための試験法の開発を行ってきた過程において、設計、製作した「防護マスク着用性能試験装置」を紹介したものである。本装置では、漏洩率測定用のトレーサとして人体に無害な塩化ナトリウムエアロゾルを採用し、検出にはフレームホトメータを用いた。本装置を用いた測定システムによって、約3/10000の漏洩率が短時間に検出できる。
池沢 芳夫; 村田 幹生; 吉田 芳和
保健物理, 11(1), p.45 - 50, 1976/01
防護マスクの性能は、マスク面体と顔面との気密性に起因する漏洩率に主に支配される。NaCl粒子による漏洩率試験法の実用性を調べるため、3種類の半面マスクと2種類の全面マスクを約40名の被験者に着用させ、漏洩率の測定を行なった。NaCl粒子雰囲気のフード内で、防護マスクを着用した被験者の呼気中のNaCl濃度を炎光分光光度計で測定した。その結果、この試験法は、主としてフィットネスに起因する漏洩率を比較的迅速かつ簡便に測定評価できる方法であることがわかった。試験の結果、全面マスクの漏洩率は着用者の着用経験によって大きく変化した。しかし、マスクの着用具合を調整しても、大きな漏洩率を示した者が若干存在した。